なぜ?DX 進化した市場を創造する実践手法
山口 DX DX何から DX人材 DXスキル DX思考モデル
1つのチームプロジェクトから始めることができるDX
「DX=ITエンジニア=難しい」と考える必要はありません。また、「DX=ITを使うペーパーレス化」など目的をはき違えたとらえ方も少し方向性を誤る可能性があります。
企業活動にとってのDXとは、「=新しい価値を持つ商品を市場に送り出す」「=利益の創造と豊かなライフスタイルへの貢献」であるべきです。
スタートの目的に戻れば、ITは無料サービスも安価なサービスもたくさん提供されています。gmailもあれば本サイト公開も無料のGoogleサイトを利用しています。楽天やAmazonなどのネットショップもあれば、無料サービスのBASEもあります。日ごろ使っているITサービスは、専門家であるITエンジニアのスキルを今すぐ必要とするわけではありません。
そんなサービスを使って日々運用しているのが、私たち、あるいは企業にいる人材そのもの。その人材の能力こそ、すべての原点です。
DXは、その人材のスキルとITを組み合わせて「新しい価値」を生み出す取り組みの1つです。
では、DXは何から始めれば? DX人材にはどんなスキルが求められるのでしょうか? 1つのプロジェクトを通してチャレンジしてみることにしましょう。
ITの活用と運用する人材の能力開発の仕組みが不可欠
プロジェクトの運用の基本は「情報の共有」。情報共有ツールであるITサービスの仕組みも、情報共有が基本となっています。その情報を組み立てるのは人材、同時に事業モデルを組み立てるのも人材。
情報編集の基本は、要素の論理的体系化にあります。つまり、地頭が良い人の特徴の1つである「小論文構成力」も関連します。
高学歴人材は、高度な専門知識とともにこの基本的な構成力があるため、新たな価値を生み出す能力が高いと言えます。企業を成長するためには考える集団化をめざす必要があり、プロジェクトを通してリーダーを中心に結果を追求するとともに組織を構成する人材それぞれ各自の能力開発も意識した運営能力を高める必要があります。その蓄積をナレッジ化することで進化のスピードがが上がります。