なぜ?DX 深化した市場を掘り起こす文系DX型実践手法
文系DXとは何か? ファシリテーション力とITサービス活用力
即効成果を生み出す営業現場で必要な文系DXスキルは、自己目標の実現のためにアイデアを生み出す組織を作り、アイデアを組み立てるファシリテーションスキルが基本。さらにAIとITサービスに関する知識を有して活用すれば、営業モデルはできます。製造部門に関わる問題も、論理的に工程を見える化することができれば、ロジカルに設計プロセスは見えてきます。あとはエンジニアに依頼することで問題は解決します。
文系DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、文系のバックグラウンドを持つ人々がデジタル技術を活用して業務やサービスを革新し、ビジネスモデルを変革する取り組みを指します。具体的には、以下のようなポイントが重要です。特に市場規模の狭い地方都市の企業や専門店は、自社で高度な仕組みを開発するまえに、既存のITサービスを利用して営業モデルと人材開発を行うことからスタートすることが基本です。
文系の人でも、マーケティングスキルやビジネス知識と思考モデルから研鑽することでDX人材として成長し、企業の中で活躍することができます。
1.デジタル技術の理解
デジタル技術の理解は、文系DXの基盤となる重要な要素です。AI(人工知能)は、データ分析や予測モデルの構築に利用され、マーケティングやカスタマーサービスの効率化に寄与します。
クラウドコンピューティングは、データの保存や処理を柔軟かつスケーラブルに行うことを可能にし、企業のITインフラを最適化します。
IoT(モノのインターネット)は、物理的なデバイスをインターネットに接続し、リアルタイムでデータを収集・分析することで、製造業や物流業界での効率化を実現します。
これらの技術を理解し、どのようにビジネスに応用できるかを考えることが、文系DXの第一歩です。
2.業界の動向
各業界で進行しているDXの事例を知ることは、文系DXを推進する上で非常に重要です。
例えば、金融業界ではフィンテック企業が台頭し、ブロックチェーン技術を活用した新しい決済システムが登場しています。
小売業界では、ECサイトの高度化や、AIを活用したパーソナライズドマーケティングが進んでいます。医療業界では、遠隔診療やAIによる診断支援が普及しつつあります。
これらの事例を通じて、各業界がどのようにデジタル技術を活用しているかを学び、自社のビジネスに応用するヒントを得ることができます。
3.ビジネスモデルの変革
デジタル技術の導入は、企業のビジネスモデルを大きく変革する可能性があります。
例えば、サブスクリプションモデルの導入により、定期的な収益を確保しやすくなります。
また、データ分析を活用した顧客インサイトの取得により、より精度の高いマーケティング戦略を立てることができます。
さらに、クラウドサービスの利用により、初期投資を抑えつつ、必要に応じてリソースを拡張することが可能です。
これにより、企業はより柔軟かつ効率的にビジネスを展開することができ、競争力を高めることができます。
山口 文系DX DX何から DX人材 DXスキル DX思考モデル
1つのチームプロジェクトから始めることができるDX
「DX=ITエンジニア=難しい」と考える必要はありません。また、「DX=ITを使うペーパーレス化」など目的をはき違えたとらえ方も少し方向性を誤る可能性があります。
企業活動にとってのDXとは、「=新しい価値を持つ商品を市場に送り出す」「=利益の創造と豊かなライフスタイルへの貢献」であるべきです。これがファシリテーションスキルから段階的にスキルアップを実現する文系DXの考え方です。高度な学問ではなく、営業現場で素早く行動に移すことが重要なのです。
スタートの目的に戻れば、ITは無料サービスも安価なサービスもたくさん提供されています。gmailもあれば本サイト公開も無料のGoogleサイトを利用しています。楽天やAmazonなどのネットショップもあれば、無料サービスのBASEもあります。日ごろ使っているITサービスは、専門家であるITエンジニアのスキルを今すぐ必要とするわけではありません。
そんなサービスを使って日々運用しているのが、私たち、あるいは企業にいる人材そのもの。その人材の能力こそ、すべての原点です。
DXは、その人材のスキルとITを組み合わせて「新しい価値」を生み出す取り組みの1つです。
では、DXは何から始めれば? DX人材にはどんなスキルが求められるのでしょうか? 1つのプロジェクトを通してチャレンジしてみることにしましょう。
ITの活用と運用する人材の能力開発の仕組みが不可欠
プロジェクトの運用の基本は「情報の共有」。情報共有ツールであるITサービスの仕組みも、情報共有が基本となっています。その情報を組み立てるのは人材、同時に事業モデルを組み立てるのも人材。
情報編集の基本は、要素の論理的体系化にあります。つまり、地頭が良い人の特徴の1つである「小論文構成力」も関連します。
高学歴人材は、高度な専門知識とともにこの基本的な構成力があるため、新たな価値を生み出す能力が高いと言えます。企業を成長するためには考える集団化をめざす必要があり、プロジェクトを通してリーダーを中心に結果を追求するとともに組織を構成する人材それぞれ各自の能力開発も意識した運営能力を高める必要があります。その蓄積をナレッジ化することで進化のスピードがが上がります。